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念珠完全ガイド:知って得する豆知識と裏技

葬儀の作法・知識


念珠(数珠)完全ガイド:知って得する豆知識と裏技

お通夜や告別式など、仏式葬儀に参列する際に欠かせない仏具が念珠(ねんじゅ)、一般には**数珠(じゅず)**と呼ばれる法具です。

仏様や故人の霊に手を合わせる際に欠かせないものですが、「持ち方が合っているか不安」「房の色に意味はあるの?」など、意外と知らないマナーや疑問点が多いのではないでしょうか。

念珠は、単なる持ち物ではなく、人の心の乱れを鎮め、功徳を積み、煩悩を打ち消すという大切な役割を持っています。

この記事では、念珠の基本的な役割から、宗派別の選び方、正しい持ち方、さらには知っておくと便利な豆知識や裏技(工夫)まで、念珠に関する全てを徹底的に解説します。

1. 念珠とは?その意味と役割

念珠は、仏教徒が常に携帯する大切な仏具です。その成り立ちと意味を理解することで、より深い気持ちで弔問に臨むことができます。

1-1. 由来と玉の数

念珠の由来は古代インドに遡り、もともとは念仏を唱える回数を数える道具として使われていました。

  • 108玉: 念珠の正式な玉の数は108個です。これは、仏教でいう人間の108の煩悩を表しており、念珠を擦り合わせるたび、あるいは合掌するたびに煩悩を一つずつ打ち消し、清めるという意味が込められています。
  • 親玉: 輪の中で最も大きい玉は「親玉」と呼ばれ、**阿弥陀如来(仏様)**を表しています。

1-2. 念珠を持つ役割

念珠を持つことは、仏様と繋がる証とされています。

  • 魔除け・お守り: 念珠自体に魔除けやお守りの力があると信じられています。
  • 心の安定: 手に持つことで意識を集中させ、心を落ち着かせる効果があります。
  • 功徳(くどく): 念珠を間に挟んで合掌することで、その功徳が何倍にもなると言われています。

2. 念珠の種類と選び方

念珠には大きく分けて「本式数珠」と「略式数珠」の2種類があり、一般参列者は「略式数珠」で問題ありません。

2-1. 本式数珠

宗派ごとに玉の数や形、房の形に厳密な決まりがあり、その宗派の信徒のみが使用します。

  • 特徴: 玉数が108個が基本で、房や通し方が複雑です。
  • 代表的な宗派: 天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、曹洞宗、臨済宗など。

2-2. 略式数珠

玉の数が108個ではなく、簡略化された数(27個や36個など)の数珠です。

  • 特徴: 宗派に関わらず使用できるため、一つ持っていればどの宗派の葬儀にも参列可能です。
  • 一般参列者: 略式数珠を持参するのが一般的です。

2-3. 素材の選び方

  • 素材: 黒檀、紫檀、本水晶、瑪瑙(めのう)など、天然石や天然木が適しています。プラスチック製のものは略式として使用できますが、フォーマルな場では天然素材の方が上品です。
  • 房の色: 房の色に厳密な決まりはありませんが、葬儀の場では白、薄いグレー、藤色、濃い茶色、黒など、落ち着いた色を選ぶのがマナーです。

3. 正しい使い方マナー

念珠は仏具であり、雑に扱うのは失礼にあたります。正しい持ち方をマスターしましょう。

3-1. 基本(合掌時)

  1. 左手にかける: 念珠の輪を二重にして、左手の親指以外の四指に通します。略式数珠は輪をねじらず一重で構いません。)
  2. 合掌: 両手のひらを合わせ(合掌)軽く念珠を挟みます。
  3. : 房は、合掌した手のひらの外側、下に垂らすようにします。

3-2. その他の時の持ち方

  • 移動・待機時: 念珠は常に左手にかけ、房が垂れ下がるように持ちます。
  • 焼香時: 焼香する手(右手)が汚れないようにするため、焼香が終わるまで左手にかけたままにしておきます。
  • 座る時: 念珠を床や畳に直に置くのは厳禁です。座る際は、膝の上などに静かに置くか、左手に持ったままにしましょう。

4. 念珠の豆知識と裏技

ここでは、知っておくと便利な念珠に関する豆知識や、参列時に役立つ工夫をご紹介します。

4-1. 【豆知識】宗派が混ざる時は?

  • 夫婦間の宗派: 夫婦で宗派が異なる場合、それぞれ宗派専用の念珠を持っているかもしれません。しかし、どちらか一方の葬儀に参列する際は、ご遺族の宗派に合わせる必要はありません。自分の宗派の念珠か、略式数珠を持参しましょう。マナー違反にはなりません。
  • 神式・キリスト教式: 念珠は仏具であるため、神式やキリスト教式の葬儀には持参しません宗派が不明な場合は、受付で確認しましょう。

4-2. 【裏技1】房は耐久性を

  • 正絹の房: 絹(シルク)の房は美しく上品ですが、水や摩擦に弱く、すぐに型崩れしてしまう欠点があります。
  • 裏技(工夫): 長く使いたい場合は、ポリエステル混紡の房を選ぶか、房が乱れないよう常に付属の数珠袋に入れて保管することを徹底しましょう。

4-3. 【裏技2】合掌時の工夫

焼香や合掌の際、念珠の持ち方がわからずもたついてしまうと、後の人に迷惑をかける可能性があります。

  • 裏技(工夫): 葬儀会場に向かう電車の中などで、事前に左手にかける練習をしておきましょう。略式数珠であれば、輪をねじらず左手にかけるだけなので、慣れればすぐにできるようになります。

4-4. 【豆知識】念珠が切れた?

  • 意味: 念珠の糸が切れるのは、**「身代わりになってくれた」「煩悩を断ち切った」**など、ポジティブに捉えられることが多いです。
  • 対応: 自分で修理せず、購入したお店や仏具店に依頼して、必ず糸を交換してもらいましょう。

5. まとめ:念珠は「心」

念珠は、単なるマナーの道具ではなく、故人への弔意を表し、自分自身の心を清めるための大切な仏具です。

宗派ごとの細かい作法にこだわることよりも、**「左手で丁寧に取り扱うこと」「合掌時に両手の間に挟むこと」「直に置かないこと」**という基本的なマナーを守ることが最も重要です。

この記事で解説したマナーや豆知識を参考に、念珠を正しく携帯し、故人との最後のお別れに、心穏やかに臨めるよう準備を進めましょう。

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