冬のお葬式 マナーを守って防寒対策完全ガイド
喪服・服装マナー
1.冬のお葬式 防寒対策完全ガイド
冬の葬儀は、ただでさえ寒さが厳しい上に、喪服は黒く熱を吸収しにくい素材が多いため、体感温度が非常に低く感じられます。さらに、葬儀会場は換気のために窓が開いていることも多く、長時間の参列や屋外での待機、出棺の見送りなどで、寒さ対策が不十分だと体調を崩しかねません。
しかし、「喪服は略礼装だから、厚着はマナー違反では?」と悩む方も多いでしょう。
ご安心ください。フォーマルな場ではありますが、マナーを守りつつ寒さ対策を行うことは可能です。この記事では、冬の葬儀における喪服の防寒対策について、男女別に具体的なアイテムと、注意すべきマナーを徹底的に解説します。


2. 葬儀における防寒対策の基本マナー

防寒対策を始める前に、葬儀の場にふさわしい「控えめ」な装いを守ることが最優先です。
2-1. 屋外と屋内で脱ぎ着ができるようにする
最も重要なマナーは、コートや防寒具は「式典の始まる前」に脱ぐことです。
- 受付前: コートや手袋などはすべて脱ぎ、腕に抱えるか、クロークに預けます。
- 式典中: 会場内では、厚手のマフラーやコートはもちろん、ダウンベストなどもすべて脱ぐのが基本です。
2-2. 色は「黒」または「ダークカラー」を選ぶ
コートや防寒小物を選ぶ際は、喪服の色に合わせ、**「黒」「濃紺」「濃いグレー」**など、控えめなダークカラーを選びます。柄物や派手な装飾、毛皮(殺生を連想させるため)は厳禁です。
2-3. “隠す防寒”を徹底する
マナー違反にならないためには、喪服の下に隠れるアイテムや、脱ぎ着がしやすいフォーマルな羽織りものを選ぶことが鉄則です。人目につく外側に着るものは、できるだけシンプルで上品なものを選びましょう。

3. 女性のための冬の喪服 防寒対策

女性はスカートスタイルであること、また体温調節がしやすいインナー類が豊富なため、適切なアイテムを選べば暖かさを確保しやすいです。
3-1. 喪服の下に仕込むインナー対策
外からは見えないインナーこそ、冬の寒さ対策の最重要ポイントです。
- 極暖インナーの活用: 肌着は、ユニクロのヒートテックなどの機能性インナー(極暖など保温性が高いもの)を選びます。ただし、襟元や袖口からインナーが見えないよう、首元が広いデザインや袖が九分丈のものを選ぶのがポイントです。
- ボトムス対策: スカートの下には、厚手の黒タイツを着用します。ストッキング(夏は20〜30デニール)よりも厚い、60デニール程度の黒タイツを選びましょう。タイツの上からさらにを重ね履きするのも効果的です。
- 腹巻き: 見えない部分の防寒として、腹部を温める腹巻きは体幹の冷えを防ぐのに非常に有効です。
3-2. 葬儀中に許容される羽織りものと小物
式典中は脱ぐのが基本ですが、移動時や待機中に使用するアイテムは、防寒性とフォーマル感を両立させます。
- コート:
- 素材: ウールやカシミヤなどの上質な素材を選びます。カジュアルなダウンコートやレザー素材は避けます。
- 色・柄: 必ず黒、無地のものを選びます。金具やボタンが派手なものは避けます。
- マフラー・ストール:
- 素材: カシミヤ、ウール、またはポリエステルなどの、シンプルな黒色のものを選びます。
- 注意: ラメやファー(毛皮)は絶対に避けてください。
- 手袋:
- 色: 黒色、または濃紺。素材はカシミヤやウールなどのシンプルなものが良いでしょう。
- マナー: 受付に入る前や、遺族と会う前には必ず外します。
3-3. 足元の防寒対策
- 靴: ヒールの低い、黒のパンプスが基本です。冷えやすい方は、靴下に保温シートを敷いたり、厚手の靴下を重ね履きしてパンプスを履くなどの工夫も可能です。

4. 男性のための冬の喪服 防寒対策

男性はブラックスーツであるため、スーツのラインを崩さずに暖かさを確保する必要があります。
4-1. スーツの下に仕込むインナー対策
- Vネックの機能性インナー: ワイシャツの襟元からインナーが見えないよう、必ずVネックや深めのUネックの黒色インナーを選びます。白やグレーは透ける可能性があるため避けましょう。
- 肌着の重ね着: 薄手の機能性インナーの上に、さらに薄手のコットンなどのインナーを重ね着するのも有効です。厚着にならないよう注意しましょう。
- ベスト(ジレ): スリーピーススーツ(ベスト付き)は、フォーマル度が増す上に、背中や胴体の冷えを防ぐ最強の防寒アイテムです。喪服を新調する際は、ベスト付きを選ぶのがおすすめです。
4-2. コートと防寒小物
- コート:
- 素材とデザイン: ウールやカシミヤのチェスターコートやステンカラーコートなど、フォーマルなデザインを選びます。トレンチコートはカジュアルすぎる場合があります。
- 色: 必ず黒または濃紺の無地を選びます。
- マフラー:
- 色・素材: 黒や濃紺、濃いグレーの無地のウールやカシミヤ製を選びます。派手な柄はNGです。
- 手袋:
- 素材: 黒のウールや革製(光沢のないもの)を選びます。
- マナー: 必ず受付前には外します。ポケットにしまうか、コートと一緒に預けましょう。
4-3. 足元と首元の防寒対策
- 靴下: 通常の黒いビジネスソックスではなく、ウール混や機能素材の保温性の高い黒ソックスを選びます。
- カイロの活用: 見えない部分に貼るカイロを活用します。特に、腰やお腹に貼ると体幹が温まり効果的です。


5. 喪主・親族が行う特別な防寒対策

喪主や親族は、参列者よりも長時間の待機や挨拶などで屋外にいる時間が長くなります。しかし、最も正式な装いを求められる立場でもあります。
- 移動時の防寒: 親族控え室と式場を行き来する際は、上記で述べたようなフォーマルなコートやストールを遠慮なく着用し、移動中の体温低下を防ぎましょう。
- 女性の和装: 和装(着物)の場合は、防寒用の肌襦袢や裾除けを厚手のものにし、足袋の下に極薄の靴下や足袋インナーを履くなどの対策が必要です。式典が始まれば、膝掛けなどは外します。
- 控え室での過ごし方: 式典が始まるまでの控え室では、ご遺族に声をかけ、冷え込む場合はひざ掛けを使わせてもらうなどの工夫も可能です。

6. まとめ:マナーと健康を両立させて故人を見送る

冬の葬儀における防寒対策は、**「目立たないこと」「式典中は脱ぐこと」「黒などのダークカラーを選ぶこと」**というマナーを徹底することが大前提です。
喪服の下に機能性の高いインナーを重ね着したり、カイロを利用したりといった「隠す防寒」を最大限活用しましょう。そして、移動時には上質な黒のコートや小物でしっかりと身を守り、式典が始まる前にすべて外す、という手順を守ってください。
体調を崩してしまっては、故人を偲ぶことも、ご遺族を労わることもできません。賢く防寒対策を行い、万全の体調で、心穏やかに故人との最後のお別れに臨みましょう。
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